マンションリノベーション

中古マンションをリノベする意義

リノベしたマンションの一室

マンションリフォーム

築10年とか20年になると、マンションもリフォームをしたくなってきます。 住民の会合で共有部分の老朽化をなんとかしよう、といった話も出てくるようになりますし、長く住んでいれば避けられないことです。 あちこち波損していたり老朽化が目立つようだとそのマンションの価値や品位も低下してしまうので、大規模な改修工事で修復するのです。 ですが問題点だけをその都度修復するようなリフォームでは数年ごとに行うことになりかねませんし、なによりデザイン的なバランスが悪化するおそれもあります。 細かなリフォームを何回も繰り返すよりも思い切って大幅な改装工事、リノベーションをしてマンションのイメージを一新してしまおう、そう考える住民達も急増中で、 どうしても必要ではないけれどもマンションリフォームをされる例が珍しくはなくなりつつあるようなのです。 その効果は大きく、表面的には新築マンションのような輝きを取り戻しますし、古い時代に流行したデザインから開放され、モダンなイメージを放つ魅力的な集合住宅へと短期間で変身します。 また資産価値も多少はあがりますので、出費をカバーできる可能性も秘めています。 実際にリノベーション済みのマンションも少なからず販売されていますが、築年数のわりには高い販売価格で取引が成立しています。 古い建物の資産価値を維持する方法としても、リノベーションは採用されるのです。

共用玄関

マンションリノベーションで大きく改装されやすいのは共用玄関ではないでしょうか。 マンションのデザインの要ともなるこの部分は、新築当時の流行を取り入れたスタイルであるケースも少なくないために時代が変わると古さが際立ってしまいます。 老朽化してきた建造物ほどそれが目立つようになるので、リフォームやリノベーションの対象になるマンションは共用玄関を見ただけで「うわ、これって年代物だよね。 そのままだとここに引越しして新生活をスタートする気になれないほどの歴史を感じるよ。 このタイプの照明が流行ったのって20年以上昔のことだと記憶してるし、ひょっとしたら築23年位になるんじゃない?」と思われてしまうかもしれません。 ただ思われるだけならばほぼ事実なのですし構わないのですが、そのことで不動産の資産価値が下がってしまう恐れもあります。 今後も新たな住民がやってくることに期待していたり、販売価格が下がったら都合が悪い立場の方もいらっしゃるでしょう。 その対策として共用玄関をリノベーションし、まるでここ数年の間に建てられたばかりのマンションのように姿を変えてしまうのです。 それで建造物そのものが若返ることはありませんが、少なくとも印象を変えられますし魅力的な面構えには変身します。 ここに住みたい、そう思わせることに繋がるのであればそのリノベーションは成功だと判断しても良いでしょうね。

シンプルな玄関に

ゴージャスに見せようといろいろな設備やオブジェを満載したマンションの玄関が昔はけっこう建設されていました。 当時はそんな設計でもわりと評判は良かったのですが、最近では敬遠されています。 そもそも集合住宅においての玄関部分はあまり広い敷地面積を与えるわけにはいかないので、スペースに余裕がない場合がほとんどなのです。 庭付きの一軒家ならば家主の好みに合わせていろいろと盛り込むことも可能ですが、マンションでそれをやると肝心の売り床面積が少なくなってしまうからです。 広くて立派な玄関にしたいから販売する戸数を減らそう、とするしかないのですが、やりすぎるとそのマンションでの利益がなくなってしまいます。 なので狭い面積にゴタゴタと詰め込む策をとったことが丸分かりなマンションも存在するわけですが、リノベーションでそれを解消している物件も多いようです。 必要な設備はなんなのか、意味の無い設備が混ざっていないか、そうしたことをひとつひとつ確認して切り捨てても良い物はどんどん削除し、シンプルな共用玄関へと生まれ変わらせるリノベーションが注目されています。 改めて玄関部分に割り当てられた面積を吟味すると、当時の設計がいかに多くの要素を欲張って詰め込んでいたのかがわかるはずです。 異国にはシンプルイズベストという格言もあることですし、玄関に求められる最低限の設備にリノベーションする、これなら費用も抑えられるでしょう。